ZEEBOX

ボクオタによるボクオタのためのブログです

2012-01-01から1年間の記事一覧

移転しました

新ブログは http://zeeko3.wordpress.com/ です。 向こうのほうが多機能だし使いやすそうなんで(^_^;) 今後はそちらでよろしくお願いします。

悪魔王子<プリンス>は継承されるか:イエメンよりの使者 キッド・ガラハドとカリド・ヤファイ

イエメン。アラビア半島の南岸に位置するこのイスラム国の名前をスポーツ界で耳にすることはかなり少ない。しかしこの国はある1人の、決して忘れることの出来ないボクサーを世に送り出した。“悪魔王子<プリンス>”ナジーム・ハメド。奇想天外なスタイルと…

ありがとうパッキャオ、ありがとうマルケス

衝撃の瞬間だった。一瞬何が起こったのか全くわからなかった。ダウンの応酬、マルケスが後退しパッキャオが追う、6ラウンド終了間際。世界の誰も予想していなった、いや恐らくただ一人ファン・マヌエル・マルケスだけは確信していた一撃。 マニー・パッキャ…

亀田興毅、大阪マラソンを完走!

亀田興毅が力走の末に一足早いクリスマスプレゼントを受け取った。前半をほぼサークリングに費やした亀田は、ラスト2ラウンドでようやく見栄えのいい連打をまとめてポイントを奪うが時すでに遅し。ラウンドマスト制において敗北は明らか……と思われたものの…

コットの無念、世代交代の季節

ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンで行われたWBAスーパーウェルター級タイトルマッチは、王者オースティン・トラウトが挑戦者ミゲール・コットを大差の判定で下した。試合全体の印象に比べて採点はいささか開きすぎていたとはいえ、序盤の出遅れ…

世界のTwitterから ~ボクシング界が見た大統領選~

アメリカ合衆国大統領選挙は、苦戦を予想された現職のバラク・オバマ氏がなんだかんだで明白な差をつけて勝利した。四年に一度のこの選挙、アメリカ人にとっては自分たちの将来を左右する大きな政治イベントであると同時に国中がなんだかハイテンションにな…

マニー・スチュワードの遺産:トニー・ハリソン

エマニュエル・スチュワード。この名伯楽の残した数々の功績はボクシングの歴史が続く限り永遠に語り継がれるであろう。ハーンズ、レノルイ、ウラジミール……彼が導いた偉大な王者は枚挙に暇がない。あるいはデラホーヤやコットのようにキャリアの転換期に彼…

プロスペクトウォッチ:ジョナサン・ゴンザレス

スポーツ観戦において最も楽しみなことの一つは、自分がこれはと見定めた若者が成り上がっていくのを見守ることだ。まだ世間の多くの人々が知らない原石を発見することが出来れば彼がスターになった時にはちょっとした自慢話にもなるし、何より自分が嬉しく…

“ミラクルマン” ダニエル・ジェイコブス

NYのブルックリン、バークレイセンターでの四大世界戦、その前座として行われた五つの試合の四番目にその男は登場した。鍛えあげられた肉体と、それに似合わぬ優しい瞳。男は立ち上がりから切れ味鋭い動きで13勝1敗9KOの戦績を持つ対戦相手を翻弄し…

ビギニング・オブ・バークレイ・センター

バークレイセンターと言われても多くの人にはなんのことやらチンプンカンプンだろう。しかしこれからこの場所がボクシング界にとって非常に重要な場所になっていく事は間違いない。今年9月、ニューヨークはブルックリンにてオープンしたこの屋内競技場はNBA…

西岡利晃、閃光に散る

日本中のボクオタをオープニングベルだけで至福に導いた西岡利晃とノニト・ドネアとの頂上決戦は、ドネアの圧勝に終わった。率直に言って西岡の良さは全く出せなかったと言って良い。もちろん西岡の闘志、頑張りは最大限讃えられるべきだが、勝機と呼びうる…

ロサド、コヴァレフ、ロメロ……駆け上がる者達

ビッグウィークだった先週末とは違い今週は目玉ファイトは不在。その中でもピリリと辛い好パフォーマンスを見せた若者たちがいた。100%世界を獲るスター候補とまではいかずとも、こうした活きの良い若手が増えることはこのビジネスにおいて最も楽しみな…

週末ファイトまとめ ~日本よ、これがマイダナだ~

先週末はミドル級メガファイト以外にも注目試合が多すぎて捌き切れないほどだった。幾つかピックアップしてみる。 レオ・サンタクルスvsエリック・モレル サンタクルスはブリ・マリンガとの決定戦を制しIBFバンタム級新王者についてこれが初防衛戦。モレルは…

ドラマは最後に待っていた

圧倒的注目度を集めたWBCミドル級タイトルマッチ。かかっているベルトは問題ではなく、両者のネームバリューと積み重ねられた因縁が近年稀に見るほどの話題を読んだ。両者とも相手への鬱憤と敵意を隠そうともしない。「スポーツマンシップ」という美しい言葉…

S.O.G.ウォードは最強なのか?

S.O.G.である。Son Of Godである。日本の格闘家にそういうニックネームの選手がいたが、宗教ごちゃ混ぜの日本ではなくキリスト教ががっちり主導権を握っているアメリカでこの名を名乗ることは並大抵のことではない。これで弱けりゃ石を投げられる。 しか…

明日はボクシング日和! 海外ファイトまとめ

主要な海外試合はほとんどが金曜と土曜(日本時間の土曜と日曜)に行われるのがお決まりだ。今週は金曜がスカスカだった代わりに土曜の充実ぶりは目を見張る。ちょっとずらしたほうが良かったのではと思ってしまうほどだ。 ビタリ・クリチコvsマヌエル・チャ…

4大ミドル級ファイト、その1と2

9月の幕開けとともにプロボクシング界が本格再スタートを切った。五輪期間中はほとんどめぼしい試合がなかっただけに当日の試合予定を眺めるだけでもワクワクしてしまう。中でも注目は全開の記事でも取り上げたミドル級ウォーズだろう。今日はドイツでシュ…

ミドル級戦線沸騰す!

今ボクシングで一番熱い階級はどこか? Sミドル? いいねえ。Sバンタム? 熱いねえ。ヘビー……はまあいいや。しかし一番といえば何と言ってもミドル級であろう。今週末からいよいよミドル級にたまり続けてきたエネルギーが一気に噴き出す。怒涛のビッグマッチ…

名城信男最後の戦い? それとも……

名城信男が今週土曜日大一番に臨む。場所は大阪・住吉スポーツセンター。相手はWBAスーパーフライ級王者テーパリッ。かつて名城が二度保持したベルトを現在持つ男である。 この試合、はっきり言って全然盛り上がっていない。テレビは関西ローカル録画(日曜…

アルトゥール・アブラハム……復活?

ミドル級において破格の強打者として鳴らすも、階級を上げて挑んだスーパー6トーナメントで三敗。キャリアの岐路に立たされた“アーサー王”が2戦の地域タイトル戦を経てWBO王座に挑んだ。相手はスーパー6の影で地味~にこのタイトルを6度も防衛中の同国人…

五輪ボクシング総まとめPART4(判定編・前半)

まずはじめにはっきりさせておきたい。五輪判定がおかしいのは今に始まった話ではない。ロイ・ジョーンズの奪われた金メダルであまりにも有名なソウル五輪など一部の五輪に限った話でもない。ボクシングにおいて判定への疑義は競技の歴史そのものと同じだけ…

五輪ボクシング総まとめPART3(選手編・後半)

前半の続きです ウェルター級 セリク・サピエフ(カザフスタン):世界選手権で金2、銀1、銅1。そして五輪金メダル。まさにアマの頂点を極めたと言える28才。今大会ではMVPに該当するヴァル・バーカー・トロフィー(Wikipedia)を獲得し大会の顔となっ…

五輪ボクシング総まとめPART2(選手編・前半)

今大会で個人的印象度の高かった選手をまとめていく。 ライトフライ級 ゾウ・シミン(中国):アマ最軽量級の覇者として長年君臨してきた"達人"ゾウ、今大会でも金を獲得したがその実力にはついに陰りが感じられた。決勝は異論の出る微妙な判定。相手が強い…

五輪ボクシング総まとめPART1(国別編)

ボクオタブログ始めました。初めましての方もそうでない方もよろしくお願いします。 一発目の記事は村田諒太金メダル獲得の興奮も冷めやらぬ五輪ボクシングの個人的まとめを書きます。村田本人に関しては一般メディアがいくらでも記事にしてくれるはずなので…