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五輪ボクシング総まとめPART1(国別編)

ボクオタブログ始めました。初めましての方もそうでない方もよろしくお願いします。

一発目の記事は村田諒太金メダル獲得の興奮も冷めやらぬ五輪ボクシングの個人的まとめを書きます。村田本人に関しては一般メディアがいくらでも記事にしてくれるはずなので、ここではオタブログらしく世界を俯瞰して進めます。

 

 

まずはざくっとメダルの趨勢をまとめてみた。

国別メダル獲得数(男子10階級、女子3階級でメダル総数は52。銅は各階級毎に2つ)

  1. ロシア     総6 金1 銀2 銅3
  2. イギリス    総5 金3 銀1 銅1
  3. ウクライナ   総5 金2 銀1 銅2
  4. キューバ    総4 金2 銀0 銅2
  5. アイルランド  総4 金1 銀1 銅2
  6. カザフスタン  総4 金1 銀1 銅2
  7. 中国      総3 金1 銀1 銅1
  8. イタリア    総3 金0 銀2 銅1
  9. ブラジル    総3 金0 銀1 銅2
  10. 日本      総2 金1 銀0 銅1
  11. アメリカ    総2 金1 銀0 銅1
  12. モンゴル    総2 金0 銀1 銅1
  13. アゼルバイジャン総2 金0 銀0 銅2
  14. 韓国、タイ   各銀1
  15. ブルガリア、インド、リトアニア、タジキスタンウズベキスタン 各銅1

 

一見してわかるのは旧ソ連勢の強さだ。総メダル数20。実に占有率38%! ソ連時代であれば各階級一人しか出られないので理論上最高値が25%となっていたことを考えると、ソビエト崩壊が五輪ボクシングに与えた影響は計り知れない。その強さの根拠にはやはりソ連時代から受け継がれる強力な育成システム、支援体制があるのだろう。特に絶対王者ロマチェンコを擁するウクライナの強さは目を引いた。AIBAを買収し金メダルの保証を得たという噂が流れたアゼルバイジャンは銅2個という微妙な成績で潔白を証明(?)した。AIBAの消極的な姿勢を見る限り真相究明は永遠になさそう。

 

旧ソ連を除いたアジア勢は村田、清水のW偉業に湧いた日本を始め10個のメダルを獲得。北京五輪で4メダルを獲得した中国が今回もアジア最高成績を残し、あれが単なる地の利だけではなかったことを証明した。プロはボロボロの韓国もアテネ、北京に続き三大会連続のメダル獲得を果たし、アマ強国の一角であることを印象づけた。インドは前評判の高さに届かなかった印象だ。モンゴルは初メダルとなった北京から連続して2個のメダル獲得。一方強国タイは久しぶりに金を逃した。アジアアマボクの勢力図は近年大幅に塗り変わっている。

 

アメリカはついに男子メダルゼロという結果に終わった。これはボイコットした大会を除けば史上初の失態だ。女子は優秀な成績を残したがショックを拭い去れはしないだろう。この結果を受けてアメリカボクシング界がどう動くのか注目したいところ。この事実のインパクトに隠れて目立たないが、南北米大陸代表はアメリカ女子とキューバ、そしてプロでは最近とんと話を聞かないブラジル(言うまでもなくリオ五輪を控え様々な五輪競技を強化している最中)以外どこもメダルに届かず。プロボクシング界の中心を担う彼らの惨敗は、プロとアマの勢力図の乖離を改めて見せつける格好になった。

 

帝国キューバは北京よりメダル数が半減したものの、前回獲れなかった金を2つ得て痛し痒し。素材の豊富さではやはり随一だ。

 

開催地英国は金獲得数で全体1位という文句なしの結果を残した。判定に恵まれた部分もあったとはいえ、間違いなく真っ当な実力のあるチームだったと言える。特に最重量級金メダリストのジョシュアはプロのヘビー級に旋風を起こしうる逸材だ。

 

総じて今回の五輪は大物ダークホースがおらず、おおむね順当な結果に収まったと言えそうだ。世界的に最もインパクトの大きなニュースはアメリカ男子メダルゼロという点だろう。その原因に関してはそれだけで2、3本記事が書けるぐらい色々あるのでまたその内書きたいと思う。

 

PART2では特に印象の強かった選手をピックアップします。